収穫量を増やす

2009年6月23日放送、NHKおはよう日本」首都圏版にて。

NHKのページからの引用。

「太陽光を農業に生かせ」

全国でも有数の高原野菜の産地、長野県・八ヶ岳山麓。農業用ハウスが軒を連ねる中、ピンクの蛍光色のハウスが注目を集めている。これは諏訪東京理科大学と地元の企業との共同研究で作られたハウスで、太陽光のうち、植物の生長に有効とされる赤色の光を効率的に増幅させることで、植物の生長を早めたり収穫量を増やしたりしようという実験が行われている。その結果、ここで作られている野菜は、従来のハウスのものと比べて、最大で2.3倍、重量が増えることが分かった。始まった実験の可能性と実用化への課題を伝える。

諏訪東京理科大学の谷辰夫教授。もともとは太陽電池の研究をされていたそうだが、その技術の応用で、農業への展開を試みている。


蛍光性の色素を混ぜ込んだシートをハウスの覆いに使うと、波長の短い光が吸収されて長い光として出てくる。長波長の赤い光を増強させれば光合成がより進む、ということらしい。放送を見る限りでは生育の効果はあるようだ。

問題はシートの製造コストで、もちろん普通のシートより高いわけだが(どのくらい高いかは不明)地元企業と協力して解決を目指している、ということだった。


コストに見合う付加価値の高い農作物ができるかどうかが普及の決め手になると思う。ただ、農作物を生育促進させる方法として、ビニールシートの覆いを蛍光にする、というアイデアは斬新で面白い着眼であった。