成功のカギ

プロジェクトX」「プロフェッショナル仕事の流儀」「カンブリア宮殿」やらの(こういうジャンルはなんというのだろう? ビジネス啓発番組?)系列を見ていると、よく聞かれるのが、『あきらめずに続けたのが成功のポイントでした』というコメント。でも、これってどうなの?
成功した人は、自分の業績をふりかえってみて、「あきらめずに続けたのがよかった」という。だが問題なのは、「あきらめずに続け」れば「成功」する、というわけではないということだ。つまり「あきらめずに続ける」ことは「成功」の必要条件ではあるが、充分条件ではない。
たぶん番組を見ている人、参加している人、作っている人の気持ちとしては、「成功」のための充分条件は何か?というヒントを、成功者から聞きたい、というのではないだろうか? もちろんそんな「これをやれば必ず成功する!」なんていう魔法の呪文はあるはずはないのだけれど、そうだとしても、何か「あきらめずに続けました」なんていうものよりもうちょっと実のあるコメントを聞きたいなあ、と思うのです。

さらにつっこんで言えば、「あきらめずに続けた」けれど「成功しませんでした」という逆のパターンって(きっと実例としてはたくさんあるんだと思うけれど)、「続けたから成功しました」なんていうコメントよりよっぽど皆の役に立つと思うんだけど。