交流解析における電気化学セルの解釈(その4)
その3からのつづき。
のとき
(傾き1の直線)
のとき
(円弧)
とそれぞれ近似できた。
それらを合わせた形で複素平面に表すと、右図のような関係を得ることができる。
円弧の左側がもっとも周波数の高い領域で、円弧の右側から直線部分へいくにしたがい、周波数が低くなる。
電気化学測定において、交流電圧をさまざまな周波数で電極に印加して、その都度インピーダンスを計測して複素平面に表せば、理想的な条件であればこのようなプロットを見ることができる。
(おしまい)
参考:Electrochemical Methods: Fundamentals and Applications